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※赤字は休業日です


電子タバコとは?



電子タバコの構造


電子タバコとは、グリセリンを電熱線で気化させて、水蒸気をタバコの煙のように吸う装置です。
海外では電子タバコを吸うことをVAPEと言い2014年の流行語大賞になりました。


構造は大まかに、電熱線(コイル)、アトマイザー(コイルとリキッドを入れるタンク)、バッテリーの3部分からできています。
いろいろな形の電子タバコがありますが、この構造は同じです。
アトマイザーとバッテリ金具、ドリップチップの接続形状は、eGo/510規格で統一されていますので、
違う種類のバッテリとアトマイザー、ドリップチップを組み合わることができます。

電子タバコの構造

電熱線(コイル)

コイルは電子タバコの中核部品で、吸い心地や煙の量に影響があるため、さまざまな物が開発されています。
ウィックと呼ばれるリキッドを吸収するソフト素材と、電熱線で構成され、それぞれさまざまな素材があります。
通常はコイルというだけでウィックと電熱線(コイル)のセットですが、
別の呼び名でアトマイザーヘッドと呼び、コイルは電熱線部だけを指すこともあります。
コイルのスペック表には単位はohm表記の抵抗値がありますが、値が低いほど加熱が高くなります。
サブオームというのは1.0ohm以下のことで、それだけ強力ですがバッテリーもそれに対応した物にする必要があります。
一番消耗の激しい部品で、しばらく使用しているとウィックが焦げて使用できなくなります。
また焦げるとその煙を吸うため刺激臭があります。交換したばかりの時にも焦げることがあるため、
リキッドを入れずにわざとウィックだけを焦がすことをドライバーンと呼びます。
リキッドが十分に吸収されていないと意図しなくても発生します。

コイルの構造

アトマイザー

アトマイザーとは霧化器のことで、香水などのスプレーもアトマイザーと呼びます。
クリアロマイザーやグラスロマイザーなど、別の呼び名のこともありますが、このアトマイザー部を指します
リキッドを入れるタンクのことで、この中にコイルを装着する金具があり、リキッドをコイルに吸収させて煙化します
素材は主に、樹脂かガラスになります。樹脂素材の場合にはハッカオイルなどで腐食するので、最近はガラス製が主です。

アトマイザーの構造

バッテリー

充電可能なリチウムイオン電池を使用しています。出力はWで表されバッテリ容量はmAhで表されます。数値が高いほど高性能です。
電流を制御してコイルに通電させる機構をMODと呼びます。
制御部品とのセットで丸ごと交換するタイプと、18650などの汎用バッテリーを使用してバッテリーだけ交換可能な物があります。
可変電圧であったり、過熱防止のための温度管理機能などいろいろな機能が付随している場合があります。
ほとんどのMODは電子制御されていますが、メカニカルMODというタイプは電子制御を行っていないため、汎用バッテリー用の充電器を使って充電する必要があります。
保護用の電子チップ(Kick Chip)を挟まないと過電圧や過充電によりリチウムイオン電池が損傷、最悪、炎上の危険があり、上級者向けです
電子制御タイプであれば、充電ケーブルを差せば充電でき過充電の危険もありません
eGo端子から充電するタイプと、別口のUSBポートから充電するタイプがあります。充電中に使用できるタイプをパススルーと呼びます。

MODの構造

電子タバコの歴史


eGo CE4

eGo CE4が最もポピュラーなリキッド式電子タバコでしょう。アトマイザーとバッテリのセットで小型でスタイリングも良いです。
今のリキッド式電子タバコの原点になります。今でも売れ続けていますね。
マルマンの電子パイポやドン・キホーテで売っている電子タバコもこのタイプの亜流です

ego ce4
eGo CE4 二本組 1680円

原点ゆえにいろいろな欠点があります。アトマイザーが樹脂製のためハッカオイルで壊れる、コイルとアトマイザー一体なのでコストパフォーマンスが悪い、トップコイルなのでリキッドの吸収が悪く焦げやすい、充電がeGo端子なので使用しながら充電できないなど。
アトマイザーの欠点については、ProTank-3などに変えると克服できます。

KangerTech Protank3 mini
Mini ProTank3 890円


Kamry X6

日本では大ヒットになりました。海外の電子タバコブームを取り上げるTV番組が多い時期の機種なのでタイミングが良かったのでしょう。アトマイザーが大容量でバッテリーが可変電圧です。eGo規格なのでCE4アトマイザーもそのまま使えます。液漏れもなく当時としてはバランスの良い機種です。


Kamry X6 2680円


EVOD

eGoからの進化です。ボトムコイル型になってコイル交換が簡単になりましたが、ボトムの金具を頻繁に開閉するため液漏れが避けられません。

kangertech EVOD
EVOD 3680円


SUBOX mini

バッテリーボックスMOD型で取り替え可能な18650バッテリをMicroUSB充電できます。液晶画面付きの電子制御なので細かく出力を変更できるようになりました。また、サブオームコイルに対応し、爆煙時代の幕開けです。大量の高温の煙を吸うようになったため気管支がやけどするという新しい問題点が出ました。

kangertech SUBOX Mini
SUBOX MINI 5980円


eGo AIO

小型でサブオーム対応の爆煙機種です。この機種の前にeGo-oneという機種がありましたが液漏れが激しすぎたため、アトマイザーとバッテリを一体型にし液漏れを克服しました。コイルはバッテリ側ではなく蓋側に取り付けるように進化しコイル交換が手軽になる相乗効果が出ました。ドリップチップの中はらせん構造になっており、サブオームコイルに加熱され沸騰したリキッドが口の中に飛び込んでくる「リキッド跳ね」も対策されています。サブオームでかつ電圧変更ができないので、電圧変更できるボックスMOD機種よりさらにやけどが避けられません。

Joyetech ego AIO
eGo AIO 2490円


iSick PICO

小型ボックスMOD型で爆煙機種です。温度管理機能が付いたので長時間使用していても煙が高温にならず喉にやさしくなりました。

Eleaf iStick PICO
iStick PICO 6780円


eGrip2

MODとアトマイザーが一体型になりオールインワンデザインと呼ばれ、さらにコンパクトになりました。高さはドリップチップ込で10㎝なのでタバコロングサイズの箱とほぼ同じ大きさ、胸ポケットにタバコの箱の代わりに入れても違和感ありません。温度管理やパススルー、液漏れ防止構造など必要な機能を一通り搭載しているサブオーム機です。

eGrip2
eGrip2 7980円






1.電子タバコのPG・VGとは?



Q:電子タバコを吸う上でリキッドのPG/VGがあるけどそれって何?違いは?
A:電子タバコを吸ったときの体感ですが、おおざっぱに言うと、PG = 無味無臭で滑らかなのでフレーバーを楽しみたい方 VG = 甘い香りで粘性があるが煙が多いので吸いごたえを得たい方 と言う感想が多いようです、良くわからない場合は50:50に近いブレンドのリキッドから始めるのがオススメです

電子たばこのニコチン入りリキッドとは、ニコチンをVG(Vegetable Glycerin=植物性グリセリン)溶液、またはPG(Propylene Glycol=プロピレングリコール)溶液に溶かしたものです。

ニコチン入りリキッドの溶媒となるVG・PGのことをリキッドベースと呼びます。

通常の紙巻たばこの煙には約4000種の物質が含まれ、そのうち約200種類が致死性有害物質と言われています。

一方、電子たばこのニコチン入りリキッドは、ニコチンとPG、VG、精製水、香料、アルコール(物によります)という非常にシンプルなもので、

このリキッドをバッテリーの電力でニクロム線を加熱して、その熱で気化された蒸気を吸引するため、人体に与える影響は最小限に抑えられることが先進各国で示唆されています。

いくつかの論文では、「おそらくタバコよりは安全」とのデータが報告されています。

しかし電子たばこの安全性についての統計学的データは未だ存在しません。




2.VG(植物性グリセリン)について



グリセリンは水に非常に溶けやすく、吸湿性が強いため、その保水性を生かして、化粧水や保湿ジェル、美容クリームなどには必ず添加されます。

医療分野では利尿薬、脳圧降下薬、浣腸液、目薬など様々に用いられる、非常にポピュラーな成分です。

植物性グリセリンの場合、植物からグリセリンを抽出(絞り出す)際に、どうしても微量の油脂が含まれます。

この油脂を連続的に吸引するとリポイド肺炎(油脂・ガソリン・灯油などを持続的に吸引する職業にみられる疾病)を発症する可能性があります。ただし、リポイド肺炎を発症する可能性は非常に低く、現在までに世界中で2例の報告があるのみです。

ただ、たとえ電子たばこであっても絶え間ない連続吸引は極力避けるべきです。

植物由来というと化学合成のものよりも安全な印象を受けますが、実際には逆で、近い将来、リキッドに化学合成グリセリンが用いられるようになれば、さらに安全性が向上すると言われています。



3.PG(プロピレングリコール)について



プロピレングリコールは非常に水に溶けやすく、保湿性が高いため、多くの医薬品や化粧品に用いられます。低容量では人体に対して無害とされています。

人体に与える影響の少ない防カビ剤としても用いられ、麺類やおにぎりなどに添加されます。

フレーバーのノリが良いため、フレーバーを楽しむことを重視するならば、VGよりもPGということになります。また、VGに比較して、アトマイザーの消耗が少ないため、アトマイザーの交換頻度が少なくてすみます。

スロートヒット、またはスロートキック(のどや気管支、肺にグッとくる感じ、吸いごたえ)はVGよりも強いため、通常のタバコに近い吸いごたえがあります。








紙巻たばこのニコチン量と電子たばこのニコチン量は桁が全く違います。

これは媒体と体内への吸収率が両者の間で異なるためです。詳しくは下記表を参照してください。

禁煙を目指す方なら、まずは普段吸っているタバコと同等のニコチン量から始め、徐々にニコチンの量を減らしていくようにしてください。


電子タバコのニコチン量 通常のタバコのニコチン量
11mg~12mg 0.1mg~0.2mg
16mg~18mg 0.3mg~0.4mg
24mg 0.5mg~0.6mg
36mg~ 1.5mg~1.8mg





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